酒類は糖尿病のリスクと関連性がないの?

アルコールと生活習慣病

アルコールを日頃から摂取している人やアルコールが好きという人は、家族から健康への影響を言われてしまうということが少なくありません。
特に歓送迎会シーズンには連日アルコール摂取するために「飲みすぎて体を壊すよ!」「血糖値が上がるよ!」という注意がされることも多くなります。

肥満や血糖値が気になる人の中にはアルコールを減らしているという人も多いものです。
特にビールや日本酒といった醸造酒は糖質が多く含まれているために控えるようにして、蒸留酒である焼酎を飲んで我慢しているという人もいます。
しかし、本当に健康のためにはビールや日本酒は控えるべきなのでしょうか。

醸造酒を控えて蒸留酒を飲むべきなのか

肥満や糖尿といった生活習慣病予防のために、糖質の量を気にする人は多くいます。
これはアルコールでも言えることです。

そのため、ビールや日本酒ではなく焼酎にする、ということを言う人は多いのです。
確かに、アルコールに含まれる炭水化物の量というのは、本醸造の日本酒で4.5g、ビールで3.1g、白ワインで2.0gであり、焼酎、ウイスキー、ブランデーはいずれも含まれていません。
しかし、外国での研究では飲酒者の酒の好みと2型糖尿病リスクには関係性がないという研究が出ており、飲むアルコールの種類を絞る必要性が問題視されています。

どのようなアルコールを摂取しても糖尿病のなりやすさは一緒

この研究を発表したのはConsortium on Health and Ageing Network of Cohorts in Europe and the United StatesというCHANCES呼ばれるヨーロッパ18カ国とアメリカとが共同で行っている疫学研究プロジェクトです。
この研究では、CHANCESのデータベースから飲酒量を報告した6万2458人のデータをもとに分析が進められています。
調査の方法としては、摂取したアルコール総量の70パーセント以上がビール、ワイン、蒸留酒のいずれかである場合には「嗜好あり」と定義してそれぞれの種類と糖尿病発症生徒の関連を調べています。

この調査をした結果、アルコールの嗜好が特にない人と、特定のアルコールに嗜好があるという人とを比較すると、嗜好がない人の糖尿病発症リスクを1とするとビールが1.06、ワインが0.99で蒸留酒が1.19となっており、ほぼ横ばいです。
そのため、ビールやワイン、蒸留酒といったどのアルコールを好んで飲んでも色々なものを満遍なく飲む人とを比較すると特にリスクの違いがなかったという結果になっているのです。

とはいえ、これはアルコールの種類と糖尿病との関連性であり、どのアルコールをいくら飲んでも良いというわけではありません。
ものには加減がありますから、やはり飲み過ぎには注意をするべきです。