専門看護にも種類があります

専門看護師とは

看護師とひとことで言っても、実は種類がいくつかあります。
正看護師と准看護師がいる以外にも、助産師や保健師も看護師の一部という言い方がされることがあります。

それ以外にも知っておきたいのが専門看護師という言葉です。
これは、看護の専門性を高めるために始まった新たな取り組みであり、看護師のキャリアアップのための資格でもあります。

専門看護師というのは、日本看護協会の専門看護師認定審査に合格をした看護師のことです。
近年看護問題は複雑化しており解決困難な問題も増えています。
そういった問題に対応するために、特定分野の知識や技術を深め、水準の高い看護ケアを提供することを目的として生まれた職種です。

専門看護師が果たす役割は高い看護だけでなく、他にも様々なものがあります。
例えば、患者本人だけでなくその家族に対しても心的ケアを行ったり、相談に応じたりということもします。
また、看護の現場で自分の得た知識を伝える勉強会や研修の機会を設けることによって看護師全体の知識やスキルを高めることも仕事の一つです。

このように専門看護師に求められている仕事というのはとても高い水準のものであり、これからの医療が発展するためには不可欠なものであるとも言えます。
看護師自身も挑戦することによって、自分のスキルアップのために、そして自分自身の実力を試すというために有効であるとも言えます。

専門看護師の分野

専門看護師というのは、名前の通りある特定の専門分野についての知識や技術を深めていく資格です。
そのため、自分自身の興味のある分野やライフワークとしていきたい分野についての知識を深めていくことが一般的です。
この専門分野については現在13分野が特定されています。

特定されている分野にはがん看護や精神看護といったものがあります。
どの分野にも特徴があり、がん看護であればがん患者の苦痛を理解してQOLの視点から高い水準の看護を提供することを目標として学びを深めていくのです。
この分野はこれからさらに増えることも考えられているので、これから資格取得を検討している人は動向を確認しておく必要があります。

資格取得への道のり

専門看護師になるには、看護師資格を取得してからの実務経験が必要です。
実務経験は通算で5年間必要であり、なおかつ専門分野で3年以上経験を積むことが必要になっています。

この実務経験を経て、日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定単位である26単位または38単位を取得しなければなりません。
資格を取得するためには継続的に学校に通うことが必要となるので、仕事との調整が必要です。
この単位を取得したr、あ専門看護師認定の審査を受けて、認められれば専門看護師認定証が交付されます。