認定看護師とは?

看護師としてのスキルアップ

看護師というのは看護師資格を取得したら、そのあとは現場での経験を積んでスキルアップするものであると思われてきました。
確かに学問として看護について学ぶだけでなく、実践の場で学べることはたくさんありますし、それによって成長できることはたくさんあります。

しかし、医療技術の進化に伴い、看護の現場でも知っておくべき知識は日々増えています。
さらに、最近ではチーム医療として様々な医療関係者が集まり一つのケースを取り扱うことも増えており、現場に出てからも身につけておくべき知識はどんどんと増えているのです。

仕事をしている中でもっと勉強したい、知識を身に付けたいと思うことは多々あるものです。
ただ目の前の患者さんの看護をして経験を増やすだけでなく、実学として学びの機会を持つことは重要ですし、スキルアップには欠かせません。
そのため、最近では看護師として勤務をしながらスキルアップのために勉強の機会を設ける看護師が増えています。

認定看護師はキャリアアップのための選択肢の一つ

認定看護師というのは、日本看護協会の認定看護師審査に合格した看護師のことです。
試験に合格をすることは、認定された特定分野において熟練した技術と知識を用いて高水準の看護実践ができるということを意味しています。

看護の分野では患者自身の看護をするだけでなく、患者の家族への相談や指導も必要ですし、相談を受けることも必要です。
そういった業務にあたるにあたるための知識を身に付け、より高水準の看護実践を目指します。

認定看護師の活動内容

認定看護師の活動内容は病院によって様々です。
病院によっては認定看護師がチームを組んで看護に当たっていたり、現場の看護師に指導をするための研修や勉強会を設けていたり、チーム医療の一員として活躍したりと様々な場面で学んだスキルを活かす仕事をしています。

認定看護師の認定分野についても21項目あり、病院によってニーズのあるケア項目が異なります。
項目によっては複数の診療科に役立つスキルもあるので、診療科や病院の枠を超えての取り組みが行われている病院もあり、看護スキル全体の底上げに貢献している看護師がたくさんいるのです。

認定看護師になるには

認定看護師になるには最低でも半年は教育機関に通うことが必要です。
自宅や職場近くに教育機関がなければ休職して通う必要がありますし、近くにあったとしても勤務スケジュールの面で他のスタッフに協力をしてもらう必要があります。

そのため、病院としても調整が必要ですから、資格取得を希望する場合には早めに病院に申し出て相談をするようにしましょう。
多くの場合、病院としても得られるものが大きいので協力的であることがほとんどです。

資格取得のためには、看護師資格を取得後5年間の実務研修、なおかつ3年以上は認定分野での実務研修をしていることが条件です。
この条件をクリアしたら認定看護師教育機関での授業を受け、認定審査を受け認められれば認定看護師認定証が交付されます。