健康診断と人間ドックって何が違う?

人間ドックとは

最近では健康を維持するために、病気の早期発見が重要であるということがよく言われるようになっています。
早期発見のためには人間ドックを定期的に受けようということがよくいわれます。
しかし、人間ドックというのが具体的にないかわからないという人は多いものです。

人間ドックというのは体の検査をするにあたって総合的な検査ができるものだとされています。
体の隅々まで検査が行われるため、自覚症状のない病気が見つかることもありますし、一般的な検査では見つからないような小さな状態でも発見されることがあります。

このような人間ドックを受けるように言われることが増えた背景は、私たちの生活環境の変化が原因です。
職場や家庭、地域環境といったところからストレスを受けることも多いですし、食生活や生活習慣の乱れから生活習慣病に陥る人も多いです。
病気になりやすい環境が出来上がってしまっているために、早いうちから病気を予防する意識を高めること、病気を早期発見して治療すること、ということを目的として人間ドックを受けるようにと言われるようになりました。

健康診断との違い

人間ドックを受けるようにと言われた際、中には会社の健康診断があるから大丈夫という人がいます。
確かに健康診断で体の状態をチェックしているために、人間ドックは不要にも思えるものです。

人間ドックも健康診断も目的としては、どちらも現在の健康状態の確認をして健康異常の早期発見をすることです。
ただし、健康診断というのは検査項目が少ないですし、病気を特定することまではほとんどできません。
それに対して人間ドックは目的に応じて検査項目を追加することができますし、検査を受ける頻度も自分で決められるので、自分にあった期間で知りたい検査項目を選んでの検査ができます。

会社での健康診断があることから、余計な出費をしたくないと人間ドックを控える人も中にはいるものです。
しかし、病気になれば人間ドックよりも大幅な費用がかかりますし場合によっては命の危険もあります。
そういった観点からも年齢に応じて適宜人間ドックを受けることが望ましいと言えます。

人間ドックを受けるには

人間ドックを受けるには、それぞれが自分のスケジュールに応じて、希望するクリニックの予約を入れます。
仕事の都合もありますし人気のクリニックはすぐに予約で埋まりますから、早めに予約を取ることが望ましいです。

また、多くの人が予約を入れると検査日だけを頭に入れがちですが、検査日前後のスケジュール調整も必要です。
検査内容によっては前日の食事制限があることもありますし、翌日まで体調の経過観察をした方が良いこともあります。
そのため、検査日だけでなくその前後のスケジュールまで調整をするようにしましょう。

検査項目によっては当日クリニックで検査をするだけでなく、検便や検尿といった事前に採取をして提出するものが必要なことがあります。
こういったものは事前に自宅に届くので、届き次第内容を確認して指示通りに実行するようにしましょう。