温泉には効果的な入浴方法がある
温泉に行けばいつもより大きなお風呂や様々な健康効果のあるお湯のおかげで浸かっているだけで心身ともに健康になる気がします。
昔から湯治という言葉がある通り、お風呂に入ることは体にとってもとても良いことです。
しかしながら、効果を感じるためには正しくお風呂に入ることが重要です。
特に高齢者を中心にお風呂でのトラブルも多く起こっていますから、今一度お風呂の正しい入り方を頭に入れておきましょう。
かけ湯
せっかく健康のために温泉に浸かるならば上手に浸かってしっかりと健康効果を得たいものです。
そのためにはいくつかのルールを守ることが必要です。
まず、お風呂に入るにあたってはかけ湯から始めます。
かけ湯というのは温泉の温度に体を慣らす意味がありますからただお湯をかけるのではなく、しっかりと体にお湯をかけてお湯の温度に体をなじませていきましょう。
かけ湯には順番もあり、足首から膝、腰というように少しずつ心臓に近づいていくようにお湯をかけていき、最終的には洗面器10杯ほどかけることが理想的とされています。
また、かけ湯をすることで汗や汚れを落とすことができるので、浴槽に入る人へのマナーともされています。
ですから、形だけのかけ湯をするのではなく正しい方法で行い、汚れを落とし体の準備をしたい状態にするようにしましょう。
浴槽に浸かる
かけ湯をして体の準備をしたら浴槽に浸かっていきます。
この時もすぐに全身をドボンと浸けるのは正しくありません。
温泉に入る時にはまずは半身浴をして体を慣らします。
こうすることでお湯の温度や水圧で体に急激な負担をかけることを防ぐことができるのです。
半身浴をして体が慣れたら全身で浸かってしばらく体を温めます。
体が温まることで古い角質が柔らかくなり毛穴も開いて新陳代謝が促せますし老廃物の排出にも効果的です。
ただし、長湯をすることは体によくありません。
湯あたりをしてしまうことがありますし、逆に湯冷めをする原因となってしまうことがあるためです。
入浴時間の目安としては、お湯に浸かってひたいや鼻の頭に汗がほんのり出てくる頃が丁度良いです。
人によって体温や代謝の違いがあるために、明確に何分と決めるのではなく体の変化を見てお風呂を出る頃合いを決めます。
お風呂上がりの注意点
温泉の場合、上がり湯はしない方が良いと言われています。
これはせっかくの薬効成分が肌から流れ落ちてしまい効果が半減してしまうためです。
泉質や体質によってはただれてしまったりかゆみが出たりすることもありますから、体質的に体が痒くなりそうな人はお風呂上がりにシャワーで流すようにしましょう。
また、お風呂上がりには発汗して体内の水分が少なくなります。
そこでぬるま湯やスポーツドリンクを飲んでしっかりと体に水分補給をしましょう。