犬の癒し効果
犬を飼っている人は、犬と一緒に過ごすだけで精神がリラックスしたり、ストレス解消したり、という効果を感じていることが多いです。
犬は話すことはできませんが、常に横にいて寄り添ってくれる存在です。
人間のように温かみがある体で寄り添ってくれるとそれだけで心が軽くなるものです。
さらに犬は人間と一緒に遊ぶことができます。
コミュニケーションをとることができるので、話すことができなくても意思疎通ができます。
セラピードッグの取り組み
最近ではセラピードッグが活躍する場面が増えています。
セラピードッグというのはふれあいや交流を通じて病気や怪我、精神的な苦痛を負った人のリハビリをしたり不安を減らし心と体を癒したりする働きをする高度な訓練を受けた犬のことです。
日本だけでなく外国でも犬にセラピー効果があるとして、学校や老人ホーム、災害現場をはじめとした様々な施設で導入がされています。
また日本レスキュー協会では、世界で初めてドッグセラピーの効果の検証をしています。
最近では高齢者施設でのセラピードッグ導入が増えています。
高齢者が犬と触れるために手を動かすことはとても大きなリハビリ効果がありますし、犬との会話をすることによって認知症予防効果があるのです。
また、犬と過ごす時間によって心と体の元気を取り戻したり生きる気力を見出したりするということもあるのです。
セラピードッグが会社に入社
2017年4月、介護老人保健施設である「おとなの学校岡山校」に4匹のセラピードッグが入社したことが話題になっています。
社会医療法人清風会が運営する「おとなの学校岡山校」は全国でも珍しい学校スタイルの介護老人保険施設であり、国語・社会・算数・図工といった時間割に沿った授業を通して機能訓練やリハビリが行われています。
このように今までも画期的な授業を取り入れることによって注目を集めてきた施設なのです。
この施設で新たな取り組みとしてセラピードッグが導入され、それに伴い4匹の犬が入社したのです。
実際の取り組みとしては、セラピー犬を介在させることで認知症をはじめとした障害を持つ人たちの心と体のリハビリテーションを目的としたプログラムを実施していきます。
犬と触れ合うことによって情緒の安定がはかれますし、記憶力の改善や身体機能の回復といった効果が期待できます。
「おとなの学校岡山校」では卒業と言われる在宅復帰に向けてのリハビリを行なっており、そのための訓練としてドッグセラピーは有効であると考え取り組みが進められています。